未経験からの産業保健師

【未経験】産業保健師になるために勉強しておけば良かったポイント3つ

ぴよ
ぴよ
保健師の知識がなくても産業保健師としてやっていける?
こっこ
こっこ
余裕があるなら前もって勉強しておく方が良いね

内定さえ取ってしまえば、正直知識がなくても働きながら勉強することは出来ます。

ですが看護師業務、医療機関とは全く働き方、業務内容が異なります。私自身苦労しましたし、今も苦労は絶えません、、。転職後のイメージは、新卒者並みに頑張らないといけないと思っていただいたら分かってもらえるでしょうか?

内定がもらえそう、という方は早速今から勉強に取り掛かってください。知識が0で入職するのと1では全く違うので、仕事がスムーズに行えます。

これから転職活動をする方も勉強はしておくべきです。なぜなら面接の中で、産業保健師のイメージが出来ているか、企業で働いていけそうかを見られるので、勉強しておくと自己アピール出来る点が増えるからです。

私は、面接では会話を弾ませて、採用担当者の心を掴むことが採用されるポイントだと考えています。ですが、産業保健師の知識を全く持っておらず面接を受けても話が盛り上がらず、内定のチャンスを掴むことが難しくなるのです。

この記事がおすすめの方
  • 産業保健師に必要な勉強内容が知りたい
  • 転職する前に勉強をして備えておきたい
  • 知識を増やして内定を取りたい

どんな職場でも産業保健師として必須の内容を記載しました。準備はこれからという方は、記事を読み終わったら実践してくださいね。

健康診断結果のデータと解読

どこの企業でも行なっているのが、健康診断実施後のフォローです。健診は実施だけすれば良い訳ではありません。数値が悪ければ、それに合った保健指導や二次検査の受診勧奨をしなければならないのです。

ぴよ
ぴよ
でも保健指導や二次検査の判別って産業医がするんだよね?
こっこ
こっこ
判別は産業医だけど指導や説明は主に保健師がするよ

そもそもですが、企業での健康診断の流れは知っていますか?恥ずかしながら私は産業保健師になるまで、いまいち分かっていませんでした。

企業の健康診断はこのように行われます。

  1. 健康診断の受診
  2. 健診結果が産業保健スタッフに返却される
  3. 産業医チェック
  4. 保健指導、二次検査
ぴよ
ぴよ
よく分からない、、
こっこ
こっこ
噛み砕いて説明するね

①健康診断の受診

まずはじめに、社内や外部医療機関で健康診断を受診してもらいます。

受診のお知らせは、総務課等の担当者が行います。この健康診断は絶対に受けないといけないものです。義務化されているということですね。

項目は雇用形態や+αの部分は企業によって異なるので注意が必要です。また、オプション追加でがん腫瘍マーカーなどを受ける方も増えています。

②健診結果が産業保健スタッフに返却される

医療機関によりますが、2週間〜1ヶ月程度で結果が出ます。基本的には本人返却分と産業保健スタッフもしくは総務課などの担当者保管分とがそれぞれ返却されます。

健診結果は健康相談室や総務が保管します。

③産業医チェック

産業医が常勤の場合はその場で、嘱託の場合は医師の勤務先や来社された時にチェックしてもらいます。

チェック内容は、問題なし、経過観察、保健指導、二次検査受診でこの4つのいずれかを選択してもらい、保健師にバトンタッチされます。

ぴよ
ぴよ
うん、うん、、、、
こっこ
こっこ
もうちょっと頑張ってね!

④保健指導

問題なしと経過観察は文字通り、特に抵触することはありません。一応健康診断の基準値はあるのですが、分類分けは産業医の経験則による判断となります。

ですので複数事業所を持つ場合、「あっちの事業所はこの数値で経過観察なのに、こっちの事業所は保健指導になってる、おかしくない?」ということもよく起こります。

ぴよ
ぴよ
先生に振り回されちゃうこともあるんだね~

保健指導は数値内容により食事指導や禁煙・禁酒指導など指導内容が異なります。ただ指導をするだけじゃなく、どうして食生活を変えないといけないのか、このままだとどうなるのかという根拠も必ず伝えないといけません。

根拠がないのに油物を減らしてなんて言われても、誰も納得なんて出来ないですよね。

油物を減らして欲しい場合は、今のHDL、LDL、動脈硬化指数、脂肪肝、肝機能などその人の健診結果を照らし合わせて根拠を引っ張ってきます。

その説得力をつけるために、健康診断のデータを学んでおくことが大切です。
病院勤めだからそれくらい分かる、という方もちょっと待ってください。

企業での対象者は病気持ちでなく、自分が健康だと思って社会生活を問題なく送っている人がほとんどです。患者さんへの説明と比べて、さらに納得してもらえるような話し方をしなければいけません。

健診結果での保健指導にあたる大体の数値を把握しておくと、ギャップも減りますよ。

⑤二次検査の受診勧奨

ぴよ
ぴよ
二次検査ってなに?

二次検査は会社と健保負担で検査を受けてもらうもので、対象は健康診断で異常値があり、精査の必要がある方です。

そして困ったことに、この検査は義務ではありませんので、従業員が拒否することもできます。

ぴよ
ぴよ
でも無料で受けられるんだよね?
こっこ
こっこ
無料でも胃カメラ、大腸ファイバーは嫌じゃない??
ぴよ
ぴよ
うん、確かに

私自身、無料ならみんな受けたら良いのにと思っていましたが、中々重い腰を上げられない方もいると実感しています。

その場合に登場するのが保健師です。
検査の流れを噛み砕いて説明し、検査を受けるメリット、受けない場合のデメリットを説明します。

例えば胃カメラがどうしても嫌だという方には、寝ている間に終わりますよ、と言い鎮静剤を使う病院を紹介するとすんなり受けてくれることもあります。

こっこ
こっこ
検査が面倒で行きたくない気持ちを、100%から50%まで減らせたら御の字かな

会社の目標として、二次検査受診率100%を掲げているところも多いので、保健師は検査内容についての知識も必要となります。CTやMRI、内視鏡など一般的な検査方法は押さえておくことがベストです。

メンタルヘルス疾患

今の産業保健ではメンタルヘルスケアは必須です。
メンタル疾患を発症して休職される方のフォローも行うので、知識は持っておくべきです。

突然面談依頼が来て、疾患に詳しくなければガッカリされ信頼関係も築けません。「この人に話しても何も知らないだろうな」と思われると、もう相談されることもなくなります。

下記は最低限おさえておきましょう。

  • 睡眠障害
  • うつ病
  • 双極性障害
  • 統合失調症
  • 強迫性障害
  • 発達障害

 

睡眠障害

メンタルに支障を来している場合、自覚しやすいのが睡眠です。

1,2時間の入眠困難であれば、ストレス源を取り除けば徐々に回復することもあります。市販の睡眠改善薬などを使う方もいますが、市販のものはダラダラ眠気が続くので止めた方も多いです。

ぴよ
ぴよ
市販の薬は勉強したことなかった、、!

入眠剤程度であれば内科でも処方してもらえるので、心療内科に抵抗がある方には、信頼できる内科を案内したりと病院選びも一工夫しないといけません。

中途覚醒や早朝覚醒があると、脳の疲れが十分に取れていないため倦怠感が出たり、仕事のパフォーマンスが落ちたりします。そこから落ち込みや不安が生じる可能性があるので、その場合は心療内科の受診を勧める方が良いと判断します。。
注意しないといけないのが睡眠障害だけの人です。まだ頑張れると無理しがちなので、どうして治療が必要なのかを説明しないといけません。

薬についてもよく聞かれるので、基本的な睡眠薬を把握しておきましょう

うつ病、双極性障害

休職者の診断書はうつ病が多いです。しかも、うつ病は再発しやすいので復職しても再休職になるリスクが高いです。なのでうつ病になる前に、従業員のサインを見て判断することが重要となります。

疲れが取れない、眠れないなどのサインを知っておいて、対応出来るようにしましょう。

統合失調症、強迫性障害

たまにいますが要治療なので、治療の経過を報告してもらったり薬を飲めているかの確認を行います。

隠れ統合失調症のようなはっきりとした症状はないけれど、よく聞くと過剰な被害妄想(変な薬を入れられたなど)が見られることもあります。その場合職場での立場も悪くなったり、他の従業員から見放されるなんてことも起きます。本人の意見だけでなく、周りの人の意見を聞くことが大切です。

そして、工場などだと確認作業、点検などが多いため、どうしても神経質になりやすいです。その中で強迫性障害を発症してしまうこともあるので、いつも以上に確認が多くなったり、日常生活に影響が出ている場合は話を聞いて病院を案内する方が良いです。

方針としては認知行動療法などを医療機関で受けてもらい、その経過や仕事への支障度を確認していく形となります。

発達障害

最近は「大人の発達障害」が注目されており、子どもの頃は隠れていたけど大人になってから発達障害と分かる方が増えています。

例えば一見普通に社会生活を送れているけれど、仲が深まると「空気が読めない発言をする」「ミスが異常に多い」など、少しあれ?と思うようなことが出てくることがあります。

面接官は15分や30分で特性まで分からないため、働き出してから分かるということも出てくるのです。また、本人が自覚していないことも多く、精神科を勧めて心理検査を行うと発覚したということもよくあります。

 

発達障害と分かっていれば、本人も周囲も対応方法を考えられます。しかし、自覚がなければ「場を乱す人」「仕事が出来ない人」とみなされ、仕事がし辛い環境になるリスクが高くなってしまいます。

そのため保健スタッフが発達障害を理解し、適切な病院受診を勧めて本人の適性を理解することは重要です。そして本人が働きやすいように、周囲に知識の共有などを行わなければいけません。

隠れている発達障害の方は、どこの職場にでもいると言って良いほどいます。見逃さないよう産業保健師が知識をつけておくことは必須と言えます。

 

ビジネスマナー

ルールやマナーは医療機関と全く違います。
面接でも部屋の入り方、メモの取り方、名刺の受け取り、言葉遣いなど見られますので、事前にビジネスマナーを身につけると内定にも近付きます。

入職してから必要なのは、メールの書き方や送り方です。送り先の優先順位や、様と殿の使い分けなど知っておく必要があります。

会社によって暗黙のルールなどもありますが、基本を抑えておけば煙たがれることはありません。

私たちにとっては初めての企業でも、向こうからすると中途採用ですので、それなりにマナーは身に付いている程で受け取られます。

恥を書かないためにも、ビジネスマナーは学んでおきましょう。私は新卒向けのマナー本を買いましたが、かなりお世話になりました!おすすめです。

 

まとめ

こうしてみると意外と勉強するべきものがありますよね。ここに挙げたものは産業保健師に必須ですので、早めに勉強しておくと楽になりますよ。

また、知識があるかないかは面接中の会話で感じ取れます。転職活動中の方も学んで損はありませんので、ぜひ勉強してくださいね。

勉強しておくべきポイントはこちらです。

  • 健診結果数値の読み取り
  • メンタルヘルス疾患と薬
  • ビジネスマナー
ABOUT ME
cocco
アラサー産業保健師。 6か月で新卒病棟勤務から挫折→3年弱クリニック勤務→産業保健師(現在)。